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PIMCOインカム戦略ファンドの評判と利回り、債券投資の投資信託はおすすめか?

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PIMCOインカム戦略ファンド

債券投資に特化した投資信託として人気が高い「PIMCOインカム戦略ファンド」。

日経ヴェリタスの一面広告などでも毎週見かける投資信託なので、以前から気になっており、どのようなファンドなのかをチェックしてみました。

PIMCO(ピムコ)は、Pacific Investment Management Company(パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー)の略称で、債券投資ファンドの中では世界トップクラスの運用規模を誇っています。

現在はドイツのアリアンツグループの資産運用会社として営業しており、日本でもPIMCOインカム戦略ファンドをはじめ、いくつかの投資信託を販売しています。

PIMCOが販売しているのは主にアクティブ投信(プロが目利きで運用する投資信託)ですが、投資対象が債券に限定されているため、株式などと比較して利回りは低めです。一方で、債券なので安定性が高いという特色があります。

PIMCOインカム戦略ファンドの評価

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PIMCOインカム戦略ファンドは、PIMCOが選んだ債券投資から得られるインカム収入(債券の場合、利払い収入)が原資となり、分配金を出す投資信託です。

年2回型や毎月分配型などが選べます。

PIMCOインカム戦略ファンド(円建て・年2回決算)の信託報酬は1.7%+税、購入時手数料は3%+税となっています。解約手数料に相当する信託財産留保額はありません。

また、円通貨、米ドルなど通貨選択型のファンドも登場しており、投資家によってリスク調整ができるのが特徴です。

円建ての「円インカム」を選択した場合は、為替ヘッジ(限定)が行われます。

2017年10月時点での利回りは4.87%となっています。

運用資産全体の6割以上が、米政府関連債、米政府系住宅ローン担保証券、米非政府系住宅ローン担保証券で運用されています。

円インカムの場合、4.87%の最終利回りに約1.69%のヘッジコストがかかります。(おそらく課税前)

ここに、年1.7%の信託報酬と購入時手数料3%を5年間で分割した0.6%を考慮すると、投資家が受取る利回りかかなり低くなるのではないかと思います。(後述する野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドと同じです)

ちなみに、PIMCOインカム戦略ファンドを組成しているのは「三菱UFJ国際投信」です。販売会社は「丸三証券」のみとなっています。

PIMCO運営のその他のインカムファンド

PIMCOインカム戦略ファンドの他にも同社が展開している投資信託があります。

野村アセットマネジメントとSBIアセットマネジメントとの提携によるファンドです。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド

通常のPIMCOインカム戦略ファンドよりも、野村アセットマネジメントが販売する「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」の方が知名度は高いと思います。

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドは、A・B・C・Dの4つのコースに分かれており、それぞれ

  • 年2回決算型か、毎月分配型か
  • 為替ヘッジありか、為替ヘッジなしか

の違いとなっています。

債券投信なので、毎月分配型を希望される方が多いと思いますが、リターンを最大化するのであれば、年2回決算型の選択をおすすめします。

また、為替ヘッジの有無に関しては、昨今の金利情勢を見る限り「為替ヘッジなし」が妥当な選択だと思います。

為替ヘッジの詳細解説については「為替ヘッジあり・なしの違い!コストを考えて必要かどうか判断すべし」の記事をご覧ください。

ただ、A・B・C・Dコースの純資産を比較してみると、「野村 PIMCO・世界インカム戦略ファンドAコース(為替ヘッジあり・年2回決算型」が最も人気となっているようです。

すべてのコースの純資産を合わせると、記事執筆時点(2017年12月)ですでに4,000億円もの純資産を築いていることからも、その人気ぶりが伺えます。

運用戦略としては、世界中の債券市場の中からピムコが良いと判断したものに分散投資を行います。

債券は安定性の高い資産ですが、リスクの高い高利回り債券(ハイイールド債)から、先進国の国債のような確固たる安全性を誇る債券まで様々です。

これらの債券をピムコが選別し、上手く組み合わせて運用するのが、野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドの戦略です。

野村アセットマネジメントは、「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」の他にも数多くのPIMCOの債券投信を販売しています。

Aコースの場合で、購入時手数料は3%+税、信託報酬は年1.68%+税です。

2017年10月時点で、1,636銘柄に投資をしており、米ドル建て(課税前)で4.9%の利回りを確保しています。

しかし、Aコースは「為替ヘッジあり」なので、ここから課税が行われ、さらに為替ヘッジコストが約1.69%、そして信託報酬が1.68%、購入時手数料3%を5年間で分割した0.6%を差し引くと、最終的な投資家利回りは1%を下回ってくるのではないかと思います。

後述するSBIアセットマネジメントの「ベタイン」は、日系企業の発行する債券が主な投資対象となっていますが、「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」は同じA格でもハイイールド債や新興国の社債などを含みます。

リスクリターンを考えると、このファンドでよく4,000億円を集めたなというのが私の正直な感想です。

ベタイン

ベタイン

SBIボンド – SBI PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド(愛称:ベタイン)は、SBIアセットマネジメントが販売するピムコの債券投信です。

決算頻度を年1回とし、購入時手数料や信託財産留保額も0円にしています。信託報酬も比較的抑えられています。

ベタインが投資対象とするのは、主に日系企業が発行する債券や、金融機関や政府などが発行する劣後債です。劣後債はデフォルト発生時の返済順序が後回しになるものの、その分高い利回りが得られる債券のことです。

外貨建資産に関しては為替ヘッジを行い、A格以上の安全な債券に絞って投資します。

2017年7月時点のデータを見てみると、米ドル建ての債券など利回りの高い債券を中心に54銘柄に投資を行っています。

組み入れ上位5位銘柄は、三井住友銀行(劣後債)、中日本高速道路、地方公共団体金融機構、中国電力(シニア社債)、日本生命保険、いずれも米ドル建てとなっています。

ドル建てになると当然利回りは高くなるのですが、ベタインの場合「為替ヘッジ」を行うため、リターンは以下のようになっているようです。

  • 最終利回り:2.66%
  • 為替ヘッジコスト:1.69%
  • 為替ヘッジ後利回り:0.97%

為替ヘッジコストが非常に高いものになっているため、ヘッジ後の利回りは0.97%となっています。(これでも国内債券を買うより高利回りですが)

しかし、この数値には信託報酬は加味されていないため、ここからさらに年率0.53%+税の信託報酬が発生します。

そうなると、最終的な投資家利回りは年0.44%程度となり、複雑な仕組みを使って債券に分散投資をしている割には、一般的な国内債券への投資利回りと大きく変わらない結果となっています。

投資信託の購入におすすめの証券会社

財布を持つ女性

今回取り上げた「PIMCOインカム戦略ファンド」は丸三証券のみが販売する投資信託です。

「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」は多くの証券会社で販売されています。

また「ベタイン(SBIボンド – SBI PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド)」はSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社だけで販売されています。

ベタインはアクティブ型の債券投信の中ではコストを抑えているファンドなので、やはり多くの証券会社が扱いたがらないのでしょう。

このうち、投資信託の購入でおすすめの証券会社は「SBI証券」と「マネックス証券」です。

SBI証券には、投信マイレージサービスがあるため、投資信託の保有金額に応じて最大0.1%のSBIポイントが還元されます。(年率なので毎年もらえます)

野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドをSBI証券で購入した場合、通常で年率0.1%、(他のファンドも含めた)投信残高が1,000万円を越えると年率0.2%のポイント還元が受けられます。

ただし、ベタインに関しては(低コストであることから)特別扱いとなっており、保有残高に関係なく年率0.05%のポイントバックとなります。

「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」や「ベタイン」の購入については、マネックス証券がおすすめです。

マネックス証券は、ゼロ投信つみたてというサービスを展開しています。

投信積立を設定した場合、購入時手数料を0円にするというものなので、購入時手数料が3%の高めのPIMCOのファンドを購入するにはうってつけです。

ゼロ投信つみたてはNISA口座も対象となっているため、その他の投資信託についてもすべて購入時手数料0円で買付できます。

マネックス証券 公式サイトはこちら

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