イタリアの仮想通貨取引所「BitGrail」は2月9日(現地時間)、仮想通貨「Nano」(単位はXRB)が流出したと発表した。流出したのは1700万XRBで、日本円にして200億円相当。BitGrailのFrancesco Firano CEOは同日、「残念ながら100%返す方法はない」とツイートし、波紋を呼んでいる。
NANO on BitGrail have been stolen.
— Francesco The Bomber (@bomberfrancy) 2018年2月9日
Unfortunately there is no way to give it back to you at 100% (we only got 4 MLN XRN right now).
The devs, as you have guessed, dont want to collaborate
NANO on BitGrail have been stolen.
Unfortunately there is no way to give it back to you at 100% (we only got 4 MLN XRN right now).
The devs, as you have guessed, dont want to collaborate
8:26 - 2018年2月10日
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BitGrailは警察に報告済みで、捜査が進んでいるという。「Nano以外の仮想通貨に影響はない」としているが、9日以降、すべての入出金を停止している。
流出を受けてNano開発チームは声明を発表し、「Nanoプロトコルの問題ではなく、BitGrailのソフトウェアに関連した問題」だと説明。既に捜査機関に連絡したという。
流出が発覚した当初Firano氏は、開発チームに対して、損失を補てんするために元帳を修正するよう求めたが、開発チームはこれを拒否。
開発チームは声明で「Firano氏は、BitGrailの支払い能力について開発チームを長い間誤解させてきた」語るなど、不信感をあらわにした。一方のFirano氏は「開発チームの告発に根拠はない」などと反論し、泥沼状態になっている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1802/13/news050.html