ビットコインを取引するのに適さない時期などありませんが、2018年2月は特に適切なタイミングであると言えます。
何故なら手数料は過去18ヶ月間で最低をマークしており、手数料の平均価格は1ドルをも下回る程となっています。これは、2017年の後半に手数料が34ドルに達したのとは、明らかに対照的です。
2017年の後半以来手数料が低下しているのには重要な要因があります。ビットコインの手数料があまりに高価すぎたのをきっかけに、人々がそれを通貨として使用するのをやめたのです。
以下で、詳細をわかりやすく解説していきます。
ビットコイン手数料、急落へ
価格が変動するのは米ドル/BTC市場だけではありません。ビットコイン手数料もそうです。
ネットワーク使用量やセグウィット導入、採掘速度などを要因に手数料は著しく上昇・下降します。
2017年を通してその軌道は大きく上向きで、12月には最高水準に達し、手数料は実現不可能なまでとなりました。
手数料はそれ以来幸運にも下落し続け、2018年2月21日現在、『18ヶ月ぶりの低水準』を記録した中で、同期間に1日あたりの取引量が半減している事は驚くべき事ではありません。
標準的な6ブロック取引を今やわずか15セント(約16円)で行う事ができ、BitInfoChartsによると、ビットコイン手数料の中央値は52セント(55円)、ビットコインキャッシュに関しては1セント(1円)を少し上回るに留まっています。
しかしながらこの手数料の縮小は、全てのビットコインユーザーが感じられているわけではありません。
『取引所』で取引をしている人々は未だに標準手数料を支払う必要があるのです。
Binance、Kucoinを例にあげると、手数料は現在0.001BTCもしくは約10.60ドル(約1140円)の定額制になっています。
一度に10ドル以上も請求する事が正しいのかは未だに議論されていますが、Binance CEOのChangpeng Zhao氏が最近のツイートで指摘したように、取引所は提供しているサービスの基本料金より高い料金を請求するケースがあるようです。
なぜ手数料は下落したのか?
取引手数料が高価だった事は、2017年に米国金融情報サイトRedditにおけるbitcoin関連の話題の中で普及した『Store of value(蓄えておく事の重要性)』というコンセプトを押し進めるのを手助けしました。
少量でも取引するのに高価な手数料を支払う必要があった暗号通貨は、ビットコインの価値が上昇しするまで保持し、待つ他ありません。
また、取引手数料の急上昇は、Stripe(インターネットを通して料金を受納する方法を提供する企業)、そして皮肉にも北米ビットコイン会議など、多くの企業がビットコインを受け入れなくなった数ある要因の一つでした。
Steam(PCゲーム販売等のプラットフォーム)も2017年12月には『高い取引手数料』と『不安定さ』を理由にビットコインの受け入れを中止しました。
ユーザーと取引所は、取引の一括処理、Segwitの採用などを含め、取引をより効率的にする方法を模索しています。
その採用はビットコインの取引手数料に影響を与えるにはまだまだ乏しいですが、ライトニングネットワークの使用を手数料の高騰は促しました。
取引手数料が低下した最大の要因は技術的なものではなく、社会学的なものであると根拠づけられています。
2017年12月17日には約50万ビットコインもの取引が行われましたが、現在は1日あたり平均20万ビットコインを下回っています。
過去18ヶ月間で最低水準の取引手数料である事を踏まえると、Valveのような小売業者が、ある種の安定性が維持されるまで、暗号通貨のサポートを続けるのか、明確に避けるのかどうか、大変興味深い状況です。
Stripeがlitecoin、stellar、bitcoin cashを代わりに採用する事を検討すると発表したように、いくつかの企業も代替の暗号通貨の採用を検討しています。
人々が取引の手段として暗号解読を使用するのを再開し、ブロックが再度いっぱいになった時、ビットコインは真の試練を迎えるのではないでしょうか。
*許可の下、翻訳記事は作成されています。
以下、参照元サイトです(英語原文)。
【Bitcoin.com】Bitcoin Usage Falls to Its Lowest in Months
投稿 ビットコイン使用量が月間最低に は COINNEWS に最初に表示されました。