本当に得する株主優待はどれ?優待利回りの高さで選ぶなら自社製品

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株主優待名人・桐谷さんの特集をテレビで見て、優待目当てで株式投資を始める人も多いようです。

確かに、株を持っているだけでいろんな商品や優待券がもらえる株主優待は、とても魅力的です。賢く使えば、銀行預金の利子や、株の配当金とは比べ物にならないほど得をします。

株主優待のお得さをはかるための指標を「優待利回り」といいます。優待利回りが高い企業を見つけることが、本当にお得な株主優待生活を送るためのポイントです。

実は、優待利回りが高い企業にはある共通する特徴があります。それは「優待内容が自社製品」ということ。株主優待で本当に得をするための高優待利回り銘柄の選び方をお伝えします。

株主優待制度でもらえるものは?食事券、割引券、クオカードなど

おこめ券を株主優待としている企業

株主優待の内容は、会社によって実にさまざまです。自社製品もあれば、事業内容とは関係ない優待もあります。どんな株主優待があるかは、各証券会社のサイトなどで検索できます。

例えば、スーパーのイオン<8267>なら、100株以上の保有で、買い物金額に応じてキャッシュバックを受けられる「イオンオーナーズカード」がもらえます。

このカードがあれば、無料で飲み物が提供されるイオン内のラウンジ(イオンラウンジ)も使えます。

自社の事業とは関係ない図書カード、クオカード、お米券やお米、カタログギフトを贈る企業も多数あります。

クオカードやお米は、会社の事業と関係なくても、使いやすいので株主に喜んでもらえるというわけです。

株主優待をおこめ券にしている小林洋行<8742>は、先物取引や不動産賃貸の会社なので、米とは全く関係ない。関係ないが、株主にとっては使い勝手がいいからおこめ券にしているんだ(2016年12月現在)。

優待利回りランキング上位銘柄は自社商品組が占める

エム・エイチ・グループの株主優待券

現在では1000社以上もの企業が株主優待を実施しています。

1000以上もある優待株の中から、どれを購入するか決めるのは、楽しくもありますが大変です。どんな基準で優待銘柄を選んだらいいのでしょうか。

優待選びの基準になるのは「優待利回り」という数字です。ここでは、優待利回りの計算方法と、優待利回りが高い企業の特徴についてご説明します。

優待利回りは、銀行の利子や配当利回りとはケタ違い

株主優待銘柄を選ぶ時、参考にするのが「優待利回り」です。これは、株を買った金額(株価)に対して、もらえる株主優待がどれくらい得かをはかる数字です。

銘柄A 10万円で株を買って、1万円分の優待がもらえる
1万円/10万円=優待利回り10%

銘柄B 10万円で株を買って、5000円分の優待がもらえる
5000円/10万円=優待利回り5%

上のふたつを比べると、10万円で1万円分の優待がもらえるAのほうが得ですよね。この場合、「Aのほうが優待利回りが高い」といいます。

ただ、計算方法をみてもわかるように、その時の株価によっても優待利回りは変わります。分母である株価が安くなれば利回りは高くなり、株価が高くなれば利回りは低くなります。

株価が継続的に下がってきている企業は、株価が下がるだけの理由があるはずですから、いくら優待利回りが高くても敬遠したほうが良いでしょう。

業績悪化中の優待銘柄を買わないための注意点は株主優待とは?確実に得するための基礎知識と買い方のコツで紹介しています。

ではここで、優待利回りのランキングを見てみましょう(2016年12月現在)。

順位 コード 社名 株価 優待内容 優待利回り(%)
1 3318 メガネスーパー 57.0 買物割引券 701.75
2 8107 キムラタン 7.0 買物券 71.43
3 8175 ベスト電器 154.0 買物割引券 32.47
4 3726 フォーシーズHLD 341.0 株主優待券 29.33
5 3772 ウェルス・マネジメント 1,214.0 サービス利用権 21.75
6 2453 JBレスキシステム 258.0 自社サービス割引券 19.38
7 2666 オートウェーブ 112.0 買物割引券 16.07
8 9439 エムエイチグループ 260.0 美容室優待券 12.46
9 3205 ダイドーリミテッド 404.0 自社取扱商品 11.14
10 5343 ニッコー 106.0 陶磁器商品 9.43
参照元:会社四季報

優待利回りが10%を超える銘柄がいくつもランクインしています。

配当利回りなら2%を超えると高配当と言われますし、メガバンクで定期預金しても、利子は0.025~0.170%です。それに比べると、株主優待の利回りは本当にお得だということがわかりますね。

株主優待利回りランキングからわかる自社商品銘柄のお得さ

さきほどのランキングを見ると、自社商品や、自社商品のお買い物券・割引券、サービス利用券を配っている企業が上位に入っています。

自社商品の場合、企業が負担するのは商品の原価部分だけですみます。すると、「優待で配布する製品の売価は5,000円でも、企業の負担(原価)は1,000円」ということが可能です。

一方、クオカードなど、事業内容に関係ない優待を配るときには、企業は外部から商品を購入しないといけませんから、5,000円のクオカードを配るときに企業が負担するのは5,000円です。

株主優待にそこまでコストをかけられないため、クオカードの額はせいぜい1,000~2,000円くらいの企業が多いです。

自社製品なら企業にとっての負担が少なく、同じコストでもクオカードより価値が高いものを配れます。だから高い優待利回りが実現できるんです。

SBI証券の株主優待検索で優待利回りの高い株を探す

SBI証券のホームページでは、株主優待検索ができます。手持ちの資金内で購入できる株を検索したり、権利確定月や優待内容などでも検索できます。

SBI証券の株主優待検索

もちろん利回りを重視している人にも株主優待検索はおすすめです。優待利回りの範囲を指定して検索ができるので、高い利回りの株主優待も簡単に探し出すことができます。

SBI証券の株主優待検索をぜひ活用してみてください。

クオカードや図書カードのほうが使い勝手がいいから興味を持ってたけど、自社商品の優待のほうが、断然お得なんだ!ランキングを見ると一目瞭然だね。
そうだ。その会社の商品をよく購入するなら、グンゼ<3002>やケーヨー<8168>のように優待が割引券の場合もかなり得になる。購入金額によって優待利回りが変わってしまうのでランキングには載ってこないが、要チェックだ。

長期保有で優待利回りが上昇する銘柄もある

株を長期間持つと、優待利回りがアップする株もあります。

持っている株数が増えると優待内容が上乗せされる株もありますが、少ない株数でも、持ち続けることで優待利回りが良くなっていくのは嬉しいポイントです。

具体的には、長期間株を持っていると、お買い物券の金額が増えたり、もらえる商品のランクが上がったりします。どんな銘柄が長期保有の株主への優遇をしているのか、チェックしましょう。

1年以上保有でお買い物券上乗せのビックカメラ

家電量販店のビックカメラ<3048>は、1年以上株を持っていると、お買い物優待券の額が増える制度があります。

【2016年2月末時点の株主】

  • 100~500株未満:2,000円分
  • 500~1000株未満:3,000円分
  • 1,000株~10000株未満:5,000円分
  • 10,000株以上:25,000円分

【2016年8月末時点の株主】

  • 100~500株未満 :1,000円分
  • 500~1000株未満 :2,000円分
  • 1,000株~10000株未満:5,000円分
  • 10,000株以上:25,000円分

※1年以上継続保有株主 100株以上:1,000円分追加(8月末のみ)
※2年以上継続保有株主 100株以上:2,000円分追加(8月末のみ)

この他、長期保有の株主への優遇を実施していることで有名なのはこんな会社です。

  • ヴィレッジヴァンガード<2769>:買い物券
  • 千趣会<8165>:買物券
  • グンゼ<3002>:割引優待、希望商品と交換できる優待額
自社商品や自社商品券だと、グレードアップもしやすいのでしょうか。
そうだろうな。もちろん図書カードやクオカードがグレードアップする銘柄もあるけどな。

利回りが高くても使えなきゃ意味がない!自分が使える優待に投資

ここまで、株主優待の利回りが高いこと、長期保有によってさらに利回りが高まる銘柄があることをお伝えしてきました。しかし、いくら利回りが良くても、実際に使えないと意味がありません。

人気が高い外食サービスの株主優待お食事券も、近くに店舗がないと、優待を使うためにわざわざ遠くまで行くことになり、交通費がかかって全然得じゃありません。

優待名人・桐谷さんのように、どこまでも自転車で走る気力と体力があればいいですが、実際には難しいですよね。

居酒屋のワタミなど、店舗での利用だけではなく、商品との引き換えができる株主優待もあるので、使える範囲が広い優待を選ぶのもひとつの方法です。

利回りランキング、おすすめランキング、人気ランキングなど、優待株のランキングがたくさん作られていますが、上位に位置する優待でも、自分が使えないと意味がないということを肝に銘じましょう。

その優待、本当に欲しい?人気やランキングに流されず銘柄を選ぶ

優待利回りが上位の企業の株主優待は魅力的に見えますが、実際使えないと意味がないですよね。

子どものいない人が子ども服メーカーのお買い物券をもらってもほとんど使えません。あえて言うなら、友達や親戚の出産祝いに子ども服を買うときくらいでしょうか。

メガネをしていない人がメガネ店のお買い物券をゲットしても、同じくほとんど使えないでしょう。

また、これらの会社の店舗が近所にあるかも要チェック。遠すぎたら使いに行けません。

他にも、例えばヤーマンの2017年度株主優待は、20,000円相当以上の自社商品(女性向け化粧品や美顔器)なので、美容に関心が高い女性にとってはとてもお得ですが、男性には不要ですよね。

いくら自社商品がお得だからといって、使わないものをもらっても仕方がない。自社商品のほうが優待利回りはいいが、自分にとって魅力的な自社商品優待がないなら、クオカードを選ぶのもいいだろう。

自社商品優待の銘柄は配当利回りが抜群に高くておすすめ

本当に得をする、損をしない株主優待株の選び方についてお伝えしてきました。

優待利回りランキングの上位が、クオカードや図書カードではなく、自社製品を株主優待としている企業ばかりだとわかっていただけたと思います。

でも、利回りが高いというだけで飛びついてしまうと、実際には使えないことだってあります。

自分にとって「使える」優待かどうかを見極めましょう。

さらに、株価の推移や会社の業績もチェックしておかないと業績悪化銘柄を買ってしまうことにもなりかねません。賢く優待株を選んで、お得な生活を送りましょう!

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