米国を拠点にモバイル決済アプリを展開するCircleが、世界最大仮想通貨取引所であるPoloniexを買収したと発表しました。
仮想通貨の取引所自体は、平均的に創業間もない企業が多かったものの成長期ということもあり、そこに目を付けたということになります。
また、Circleの株主にはゴールドマンサックス(Goldman Sachs)がおり、実質上Poloniexとゴールドマンサックスの間に関係性が作られたということになります。
仮想通貨取引所Poloniexとは
ポロ二エックスはアメリカに本社を置く2014年に運営を開始した仮想通貨取引所です。
基軸通貨にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、モネロ(XMR)、USDTを導入しています。約70種類のアルトコインが上場しており、今後も購入できる通貨の数を増やしていく計画を持っているほど、仮想通貨市場の伸びと共に急成長を遂げている取引所の一つでした。
CircleがPoloniexを買収した本当の理由
Circleは2013年創業のフィンテックを中心に事業を展開する企業です。同社がP2Pの即時決済アプリを公表したのが、2017年10月ごろでした。即時決済と聞くと仮想通貨ではXRP(リップル)の話題が、耳に新しいですが、Circleでは同様にブロックチェーン技術を用いている者の扱う通貨は所謂フィアットであるドルや円そしてユーロなどです。
Circleを立ち上げた創業者であるジェレミーアレール氏(Jeremy Allaire)Forbesにおいて以下の様に同アプリについて述べています。
同様にForbesにおいて、Circleは決済アプリ以外にも仮想通貨リクイディティプロバイダーとなる『Circle Trading』を運営していると述べられています。
つまり、単純に今回のCircleのPoloniexの買収が自社事業の成長を加速させるためだということに間違いはありません。また、Circleに対する投資家の中にゴールドマンサックスがいることから、Circleとゴールドマンサックスの間にビジネス上の関係性があることも疑いの余地がありません。
ゴールドマンサックスは今までに、直接的な仮想通貨市場への繋がりは薄かったものの、今回はCircleを介してとなりますが、仮想通貨市場に対して十分影響を与えうる立場についに現れたと言っても過言ではないでしょう。
Twitter上などでは、大口投資家の仕込みが終わり、仮想通貨市場は上向きに回復するのではないかなどと推測が飛んでいる中、市場にとってはプラス要素となるゴールドマンサックスと仮想通貨の繋がり。Circleの取り組みに対する注目もさることながら、ゴールドマンサックスの様な大きな組織が久しぶりに仮想通貨市場に参入を予期させたのは、今後の仮想通貨市場に大きな影響を与えるでしょう。
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