ビットコインの現在の価格は、1BTC=120.2万円となっています。先週の1BTC=109.7万円から上昇し、約9.5%価格を上げています。今週は、2月20日に一旦跳ね返された130万円のレジスタンスラインにまた近づいています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
bitbank.ccのBTC/JPYチャート
ビットコインの価格は、2月6日の1BTC=65万円から反発し徐々に底値を上げてきています。現在の価格は、130万円の緑のレジスタンスラインに近づいており、このラインを超えれる否かが非常に重要な局面と言えます。
緑のラインで描かれたチャートパターンは、「カップ&ハンドル」を形成しています。左側がコーヒーカップで、右側が取っ手の部分に見えることからこう呼ばれています。
カップ&ハンドルは左側が出来上がった後、価格が下落しカップの高さの半分ほどから価格が反発することで形成されます。このチャートパターンからレジスタンスラインを抜ければ、大幅に価格が上昇するとされます。
さらに価格がどの程度上昇するのかの推測もできるのがカップ&ハンドルの特徴で、レジスタンスラインを抜ければ、カップの高さの分だけ価格が上昇するとも言われています。
チャートは130万円をレジスタンスラインとしており、このラインを超えれば買いのサインであると言えます。今後は、このカップ&ハンドルが成立するのかにも注目です。
ビットコインのドミナンスが回復基調
ビットコインの仮想通貨市場におけるドミナンスが上昇傾向にあります。今年の初めに32%まで下落したビットコインのドミナンスですが、現在は41%まで回復しています。
要因となっているのは、やはり仮想通貨市場全体の価格の下落でしょう。下落相場でドミナンスが上がるということは、仮想通貨市場のなかでビットコインが投資先として最も安全だと多くの市場参加者に考えられているからです。また価格の大幅な下落からの反発が、他の仮想通貨に比べて強いことを示していると言えます。
ビットコインプライベートがビットコインとZClassicからハードフォーク
ビットコイン(BTC)とZClassic(ZCL)からハードフォークしたビットコインプライベート(BTCP)が誕生しました。BTCの送金システムにZCLの匿名性を高める技術「zk-snark」が追加されているのがBTCPの特徴です。
1700万BTCと300万ZClassicを合計した2000万BTCPがハードフォーク後の供給量となるようです。総供給量はBTCと同じ2100万コインです。
BTCPのウォレットには、BTCとZClassicそれぞれの専用アドレスが用意されています。対応のアドレスにBTCとZClassicを送金し、分岐することでBTCPを入手することができます。
BTCPは、BTCとZCLのユーザーにそれぞれ1:1の割合で割当られます。BTCに比べ価格が安く購入しやすいZCLに買いが殺到し、BTCPの情報が公表されるとZCLの価格は高騰しました。
昨年からのアルトコインの上昇相場と重なって12月25日の1ZCL=10ドルから、1月8日には1ZCL=220ドルの最高値を記録しています。一方、2月28日にハードフォークのスナップショットが行われると価格は大きく下落し、現在は1ZCL=10ドル前後で推移しています。
ハードフォーク関連のニュースから仮想通貨の価格が急上昇することが多々ありますが、ボラティリティが高まるため、リスクも非常に高いと言えます。BTCPはBittrexなどで取り扱われる予定ですが、フルノードの同期のトラブルで、BTCとZClassicから分岐できない状態にあるようです。
公式サイトには、ハードフォークの2日後にBTCPのメインネットが稼働を開始すると記載されています。分岐が完了した後、取引が開始されるものと思われます。