現在、日本を始めアメリカ、中国などの中央銀行が仮想通貨の研究に乗り出しています。しかし、中央銀行が担っている役割を正確に理解している人は少ないのではないでしょうか。この記事では、中央銀行が経済の中でどのような役割を担っているのか、そして、現在世界の中央銀行が研究している内容について説明していきます。


中央銀行ができた理由

現在の貨幣は、『信用貨幣』と呼ばれています。そう呼ばれている理由は、1000円札を思い浮かべればイメージが湧きやすいのではないでしょうか。1枚の紙に1000円という価値が付いているのは日本銀行がその価値を保証してくれているからです。そして、私たちはその日本銀行を信用し現在紙幣を利用して商品の売買を行っているのです。この際に取引に使われているものを信用貨幣と呼びます。つまり、日本銀行の大きな役割の一つは、円の価値を保証することです。
信用貨幣が生まれた理由はこちらを参照ください。
https://coinnews.jp/articles/9038

また、日本銀行は、日本円の価値を保証すること以外に物価を安定させることも一つの役割として担っています。そのため、現在日本はデフレ脱却の政策として大胆な金融緩和を行い市場に出回るお金を増やしています。これも日本銀行の役割です。

中央銀行の機能

日本銀行は、上記した『円の価値の保証』、『物価の安定』を担うために3つの機能があります

①発券銀行

日本銀行は、銀行券を唯一発行できる機関です。銀行券は、いわゆるお金です。この、銀行券の価値を下げないために、紙幣の管理をこの機関が担っています。そして、発券を行い銀行を介することにより市場に流通させています。

②銀行の銀行

私たちは、銀行にお金を預けています。また、銀行も日本銀行に当座預金を作り、お金を預けているのです。

銀行は、私たち民間人から集めたお金を企業などに貸付しています。そのため、もし何かが原因で銀行の信頼がなくなり、預けていたお金を国民がおろしに殺到しても全員に返すお金は用意していません。これを防ぐために、銀行は一定のお金を日本銀行に預けています。また、その預けたお金を利用して国や銀行同士での決済の手段として利用しています。

③政府の銀行

日本銀行は、政府の資金管理も担っています。政府が資金不足になっている際は、国債を発行しお金を貸し出します。また、国民からの税金の管理も行なっています。

これらが日本銀行が行う主な機能です。

中央銀行の研究

現在各国の中央銀行は、『銀行券』、『中央銀行当座預金』の2つのことに関して仮想通貨が現金の代替物になりうるのではないかと研究を進めています。

銀行券

銀行券が仮想通貨に変われば、普段私たちが利用する現金が仮想通貨に変わります。それにより、国民が仮想通貨を利用し現金を持たない、キャッシュレス社会になることが予想されます。キャッシュレス社会は、お金を製造する費用の削減や、店の効率化にも繋がります。そういった、メリットを考え多くの中央銀行が仮想通貨の研究を行っているのです。しかし、仮想通貨をどの様に広めていくのか、匿名性をどの程度維持していくのかといった答えにはまだたどり着いていません。

中央銀行当座預金

上記の銀行が持つ機能②で、銀行が中央銀行に当座預金を持ち、銀行同士の決済手段としてその当座預金の中でお金がやりとりされていると記述しました。中央銀行は、このやり取りを仮想通貨として取り入れられないかと研究しています。シンガポールの中央銀行のMASでは、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど大手銀行との研究をこの分野で進めており、日本銀行も三菱銀行といった大手の銀行と手を組みこれらの分野についての研究を進めています。

今後の展望

日本で不換紙幣が取り入れられたのは1931年です。つまり、その間日本人は現在使用している『現金』を所有してきました。それが、90年立つことで新しい通貨の形に変わりつつあるのです。
そういったこともあり、日本銀行は仮想通貨が今後本当に使える技術であるのかを見極めていく必要があります。そのため、慎重に各国の中央銀行は研究を行っているため実現には時間がかかると考えられます。また、お金の電子化に成功できると、結果としてマイナス金利をつけることも可能となります。つまり、現金が貯蓄された期間が長いほど貯蓄されたお金の価値が低くなるのです。これは、新しい経済政策として今後利用される可能性が大いにあり、キャッシュレス社会の産物となりえるでしょう。

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