ビットコインには、供給量があらかじめ決められています。普通の円やドルといった法定通貨は、景気や政策を踏まえて自由に総発行量を変えることができます。しかし、ビットコインは開発された当初から発行する量は決められていて、2100万BTC(BTC:ビットコインの単位)となっています。この数量に達するのは2140年頃と言われています。それまで、5年に1度ごと半減期を迎え、発行量が半減していきます。

実はそんなビットコインは2018年1月時点で、すでに約80%にあたる1680万BTCが採掘されており、今後マイニングによって採掘できるビットコインの数は420万BTCといわれています。

すでに採掘された1680万BTCのうち、戻ってこないビットコインがあることはご存知でしょうか。この記事ではそんな失われた、戻ってこないビットコインについて紹介していきたいと思います。

戻ってこない紛失されたビットコイン

戻ってこないビットコインとはどういうことでしょうか。

ビットコインを送金するには「秘密鍵」というものが必要になります。ビットコインの紛失とは、この秘密鍵を忘れてしまうなどを原因とすることでブロックチェーンから移動することができない状態のことを指します。例えば、悪質なハッカーがビットコインを盗んだりしたとしてもそれは、ビットコインがハッカーの手に渡った状態で秘密鍵は紛失していないのです。

秘密鍵紛失の原因は、技術的なものの他にビットコイン所有者が保持しているウォレットを紛失するといったことが考えられます。ビットコインを購入したウォレットの電子メールとそれを管理するパスワードを忘れてしまったとしても、秘密鍵紛失と同様の状態なのです。

しかも、タチが悪いことに紛失したビットコインは2度とかえってきません。世界の権力者であっても、ビットコインを考案したSatoshi Nakamoto氏であっても覆すことはできないのです。

紛失し、取引されなくなった430万ビットコイン

ビットコインを管理する秘密鍵の紛失が大変恐ろしいということは前述しましたが、今現在総供給量2100万BTCのうち、どれだけのビットコインが失われてしまったのでしょう。

すでにマイニングされた約1700万BTCのうち、なんと430万BTCが行方不明になっているといわれています。この世の25%のビットコインがブロックチェーンから移動もできず、売買もできずいわゆる無価値の状態になってしまっているのです。日本円にすると、2018年3月1日現在で1BTCが112万円なので4兆8000億円にものぼります。

紛失したビットコインは、他のビットコインと同様に、ブロックチェーンに記録されています。ウォレットを紛失しているということは、それを使えるようにする秘密鍵を見つけることもできません。

紛失したビットコインは、何年たっても永遠に未使用のままブロックチェーンに維持されます。需要と供給の法則に従い、使えるビットコインの数が減ると、残りのコインの需要が高まり、それを相殺するために価値が上がると考えられますので430万BTCが本当に失われているとしたら、ビットコイン発行上限2100万BTCのうち20%、採掘済み枚数の25%が市場に供給されないため、単純に計算しても25%の価格上昇の要因となってもおかしくはないのです。

中には1人で1億ドル分失った人も

BlockEx証券取引所CEOのアダム・レオナルド氏は、6,000BTCを永久に失ってしまいました。同氏は2010年にビジネスパートナーと6,000BTCを購入し、ウォレットの番号とパスワードを電子メールサービスに保存しましたが電子メールのパスワードが分からなくなってしまい悲しくもビットコイン紛失となってしまいました。

世の中にはさらに上をいく悲しい運命を辿った人もいます。それがウェールズ在住のジェームズ・ハウエルズ氏です。ハウエルズ氏は、4年ほど前に7,000BTCが入っているコンピュータのハードディスクドライブを捨ててしまったのです。当時の価格でも400万ドルを超えており、界隈を騒がせていました。

しかし、今となってはどうでしょうか。昨今のビットコインの価格上昇にともない、4年前に捨ててしまったハードディスクの価値は1億ドルを超えることになったのです。

今でもハウエルズ氏はこのビットコイン入りのハードディスクを諦めてはいません。というのも、彼が暮らす地域のゴミ処理場に今も埋もれているそうで、何度も掘り起こしを求める要求を市議会に申請しているものの、許可はおりていません。

ハウエルズ氏は紛失したビットコインを取り戻したら、ランボルギーニを購入したり、仮想通貨関連のビジネスを立ち上げたいと言っていたそうです。

送金アドレスのミスやハッキングにも注意

これまでにビットコイン自体の紛失の原因は様々だと述べてきましたが、思いもよらないヒューマンエラーや、悪質なハッキングにも十分な注意が必要です。

特に、ビットコイン取引で気をつけたいことの一つとして誤送金があります。これは、ある程度仮想通貨の取引に慣れてきて、複数の取引所でビットコインやアルトコインのトレードをしている人に当てはまります。ビットコインは一度送金が受理されてしまうとそれを取り消すことができないのです。

もし誤送金を行ってしまった場合は送金が実際に行われているかをチェックする必要があります。御送金時の注意や対処法について気になる方は下記の記事を参考にしてください。

ビットコインを誤送金してしまった!~対処法と今後の注意点~

また、悪質なハッキングに対しても十分な警戒や対策が必要となります。コインチェックのような取引所をハッキングされるパターンなどは個人での対策のしようがありませんが、不正なログインを防ぐためにも二段階認証を設定したり、インターネットに繋がっていないオフラインの状態で仮想通貨を管理する、いわゆるコールドウォレットに移すなどの対策をするべきでしょう。

自分の大切なお金を替えたビットコイン・仮想通貨紛失など残念な思いや悲しい思いをしないためにもバックアップやセキュリティ対策などしっかりとやっていきましょう。

投稿 ビットコインを紛失?失われた4.7兆円!!あなたも失う可能性あり!COINNEWS に最初に表示されました。