仮想通貨DASH(ダッシュ)の概要

DASHはZcash、MONEROとともに、高い匿名性を有する仮想通貨です。イーサリアムのようなプラットフォーム型の通貨ではなく、ビットコインをもとにした 実用的な決済手段となることを目指すデジタル通貨 です。さらに取引のプライバシー保護や取引スピードの短縮、低廉な手数料など、ビットコインの問題点を補完するものでもあります。特に取引の迅速性は他の仮想通貨と比べて群を抜き、実生活上の取引にも十分たえうるスピードを実現しています。つまりDASHを使えば手数料がほとんどかからず、リアルタイムで決済でき、他人から取引履歴をのぞかれることがありません。実際、こうしたポイントが評価されてDASHと大手企業の業務提携が進み、様々なサービスの決済手段としてDASHが取り入れられるようになってきています。

 仮想通貨DASH(ダッシュ)スペック

 通貨単位は「DASH(ダッシュ)」

 創設者はEvan Duffield

アリゾナ州の小都市において、15歳の時よりコンピュータ・プログラミングに親しむ。経済学やマシンラーニングにも精通。20歳で職を得てからWells Fargo社、 Verizon Wireless社、そしてWarped AI社などでキャリアを積む。

2010年ビットコインに出会い、その魅力にとりつかれる。早くからビットコインの問題点として取引の匿名性が確保されないことに着目、2012年より本格的に匿名性の付与に取り組み始めた。その試みの中からダークコインのコンセプトが生まれ、2014年1月「Xコイン」として公開。この 通貨がやがてダークコイン、DASHへと改称 された。

現在はHawk Financial Groupに所属。

DASHのコアチームにはその他、CEOのRyan Taylor、CTOのAndy Freerをはじめ、多数の技術者が在籍している。

公開日は2014年1月18日    

価格は約70,000円程度 (2018年2月10日時点)

過去最低価格 約22円(2014年2月14日)

過去最大価格 約170,000円(2017年12月20日)

 発行枚数 2200万枚   

時価総額約550億円程度 12位(2018年2月10日時点)

承認システムは POW

DASHはビットコインの仕組みをもとに創設されており、承認システムもビットコインと同じく、採掘作業によって報酬がもらえるPOW方式を採用しています。もっともマイニングに参加するモチベーションを高めるため、後述する 「マスターノード」のシステムによってインセンティブが用意 されています。

採用されている技術は X11アルゴリズム

DASHにはX11というハッシュアルゴリズムが用いられています。これはblake、bmw、 groestl、jh、keccak、skein、luffa、cubehash、shavite、simd、そしてechoという11種類ものハッシュ関数を組み合わせたアルゴリズムです。複数のハッシュ関数が用いられていることで、セキュリティの高いアルゴリズムであると言われています。

ビットコインはアルゴリズムとしてSHA-256を採用し、最初期には愛好家がCPUを用いてマイニングを行っていました。しかし、すぐにGPUソフトウェアが開発されてCPUにとってかわり、さらには集積回路ASICが開発、より大規模で効率の高いシステムが登場しています。これらの事により、マイニングは大資本にしか手の届かないものになりつつあります。

DASHが SHA-256アルゴリズムよりも複雑なX11を採用しているのは、大規模なASICマイナーだけでなく、愛好家レベルのCPU/GPUユーザーがより長くマイニングに携わることを可能 にする狙いもありました。

DASHの創設者であるEvan Duffieldは、そうした長期のマイニングの方が、大資本だけがこぞってマイニングに殺到するよりもフェアであり健全であるととらえています。

またX11は、消費電力が少ないというメリットもあります。SHA-256の課題を克服すべく開発された他のアルゴリズムとしてscryptがありますが、同じGPUでマイニングする場合、X11アルゴリズムのマイニングはscryptアルゴリズムのマイニングと比べて50%もの消費電力量・発熱量を削減できます。

専用ウォレット

・Dash Core Wallet
・Dash Copay Wallet
・Mobile Wallets
・Hardware Wallets
・Dash Electrum Wallet
・Paper Wallet
・Buy Dash

公開された動画    

https://www.youtube.com/channel/UCAzD2v9Yx4a4iS2_-unODkA

投稿者:Dash-Digital Cash

公開日:2016年5月11日

DASHの公式サイトから閲覧することのできるプロモーション動画です。

銀行という第三者に管理されるのではなく自分自身で資産を管理できるという仮想通貨のシステムや、取引のプライバシーが保護される点において、先行するビットコインよりも実際の通貨により近づいたものであるというDASHのセールスポイントがコンパクトに解説されます。

オリジナル言語は英語ですが、このバージョンは日本語字幕が出るので気軽に見ることができます。複数国の言語に対応したプロモーションがあることも、DASHの特徴のひとつです。

こちらのアニメーションはDASHの大きな強みである取引のプライバシー保護をイメージした場面です。

投稿者:Dash-Digital Cash

公開日:2016年9月12日

DASHのサイトには「Dash School」というコーナーが設けられ、DASHの仕組みに関する連続レクチャーを視聴することができます。2018年2月現在、アップされている動画は6種類。ブロックチェーンとは何か?という基本知識から始めて、ゆっくりDASHについて知っていきましょう。どれも10分程度のコンパクトな動画なので、気負わず見ることができます。

こちらは第5回目のレクチャーの様子です。DASHの肝となるInstantSendとPrivateSendについての解説が行われています(InstantSend、PrivateSendについて詳しくは後述します)。ホワイトボードに描かれた図では、ブロックチェーンの記録をたどって第三者が取引をトレースしています。このような図を参照しながら説明を聞くと、イメージがつかみやすいですね。このトレーサビリティをどうコントロールするのかが、DASHにとって問題となります。

ホワイトペーパー

DASHに関する最新のホワイトペーパー

https://github.com/dashpay/dash/wiki/Whitepaper

英語表記、ページ数記載なし

<目次>

1 イントロダクション
2 マスターノードネットワークについて
3 PrivateSendについて
4  InstantSendによる即時取引について
5 その他の改善点
6 結び

2) ダークコインのホワイトペーパー

file:///C:/Users/Owner/Downloads/Darkcoin%20Whitepaper.pdf

英語表記、全7ページ

 

<目次>

・イントロダクション
・DarkSendについて
・攻撃に対する防衛
・匿名性を向上させるために
・マスターノードの選出
・マスターノードの責任
・コインプールの匿名性の向上
・報酬曲線と報酬の半減期
・Dark Gravity Waveによるdifficultyアルゴリズムの再調整
・X11を用いたPOWシステム
・参照資料

 

ダークコインのホワイトペーパーを合わせて読むことで、DASHに用いられている基本的な技術がより理解しやすくなります。

 

公式サイト

URL https://www.dash.org

3仮想通貨DASH(ダッシュ)の特徴1:高い匿名性

 仮想通貨に求められる匿名性

DASHの第1の特徴は、何といっても 匿名性の高い仮想通貨 であることです。

仮想通貨の取引はすべてブロックチェーン上に記録され、誰でもそれを参照することができます。つまり、誰が誰にいくら送金したかが常に公開されている状態なのです。

同時に、DASHやMONERO、ZCASHといった匿名通貨は、こうした取引記録を第三者にのぞかれないようにして取引のプライバシーを守り、また通貨に求められるファンジビリティ(代替性)を確保しようとしています。

手に入れた通貨がどのような経緯を経て自分のもとにやってきたのかということもたやすく追跡できてしまいます。

ファンジビリティとは、過去の取引経緯によって特定の通貨が区別されることなく、同じ通貨はすべて同じものとして扱われるべき性質をいいます。

同じ100円なのに、この100円玉はだめであの100円玉ならいい、などということがあってはたまりませんね。100円玉であれば、お給料としてもらった100円玉であろうと、道端で拾った100円玉であろうと、取引に使われる時には同じ100円の価値を媒介するものでなければなりません。

そうでなければおちおち取引していられません。ですから、取引記録を追跡することで通貨がたやすく区別できてしまっては困るわけです。

しかし、ブロックチェーンを見ればすべての取引記録がわかるという前提は、中央管理者を持たない仮想通貨ネットワークが取引を管理するための肝でもあります。この前提を覆すことなく匿名性を確保しなければならないのが難しいところなのです。

取引記録を閲覧不可にしてしまえばいいではないか、というわけにはいきません。

PrivateSendによる匿名性の確保

上述した課題に対し、DASHはPrivateSendという技術を用いて、高い匿名性を確保しています。PrivateSendはCoinJoinをもとに開発された技術で、もともとはDarkSendと呼ばれていました。

CoinJoinの基本的な手法は、 コインミキシングによって取引内容をシャッフルする というものです。同じ時間帯にユーザーAからユーザーBへ、ユーザーCからユーザーDへ、ユーザーEからユーザーFへの送金が行われる場合、1対1の取引が個別に行われるのではなく、ユーザーA・C・Eからの送金がプールされてひとつの取引にまとめられ、そこからユーザーB・D・Fへの送金が行われるのです。

シャッフルに参加するユーザーが多ければ多いほど、誰から誰にいくら送金が行われたのかを特定することは難しくなります。

もっとも、CoinJoinの匿名性には抜け穴もありました。

仮想通貨は、その都度使いたい額だけを切り取って使う、ということができません。

ユーザーAが所持している1BTCのうち0.2BTCを送金したい場合、0.2BTCのみをシャッフルにかけることはできず、1BTCすべてをプールした上で、送金される0.2BTCとおつりにあたる0.8BTCの2つのアウトプットが作成されることになります。このおつりを追跡することによって、ユーザーAの匿名性は暴かれうるのです。

DASHが採用するPrivateSendはCoinJoinの弱点を克服し、より精度の高いプライバシー保護を実現しようとするものです。

PrivateSendでもCoinJoinと同様にコインミキシングの手法が用いられますが、よりユーザーを特定しにくい工夫がなされています。

PrivateSendにおいてもやはり、同時間帯に取引をしようとするユーザーの間でコインプールが形成されます。プールを構成する最小単位としてのユーザー数は3名です。

プール内の通貨単位は0.1DASH、1DASH、10DASH、100DASHに統一され、これに満たない端数はおつりとして処理されます。しかしおつりはユーザーのアイデンティティと紐づかない新しいアドレスにアウトプットされるため、コインプールの匿名性に影響を与えることはありません。

こうして形成されたプールからそれぞれのユーザーにアウトプットがなされますが、インプット・アウトプットの前後で通貨の総量は変わらない仕組みになっています。例えばインプットはユーザーA(30DASH)・ユーザーB(120DASH)・ユーザーC(50DASH)による総量200DASH、アウトプットはユーザーC(50DASH)・ユーザーD(20DASH)・ユーザーE(20DASH)・ユーザーF(50DASH)・ユーザーG(60DASH)による総量200DASH、という具合です。これで誰から誰にいくら送金がなされたかがわからない状態となります。プールはランダムに構成され、ユーザーCのように直接取引に関わらないユーザーが含まれる場合もあるようです。

PrivateSendによって取引できる限度額は1度のセッションにつき1,000DASHまでと限定されているので、より多額のコインを取引するには複数回のセッションを利用することが必要です。

仮想通貨DASH(ダッシュ)の特徴2:マスターノード

仮想通貨のネットワーク上では、「フルノード」と呼ばれる一部のノードが、ネットワーク上で行われた全ての取引情報を記録しています。中央サーバーを持たない仮想通貨のネットワークが健全な状態であり続けるために、フルノードはなくてはならない存在です。

しかしフルノードとしての役割を果たすためには膨大な情報を扱えるだけの設備が必要であり、かかるコストは並大抵ではありません。このためなかなかフルノードを運用することは難しく、仮想通貨の草分けであるビットコインにおいては、ネットワークに参加するノードそのものがゆるやかな減少傾向にあります。

DASHではこの問題を解決するため、「マスターノード」を立ち上げました。

マスターノードは 取引の承認やコインミキシングの管理などDASHの運用のコアとなる役割を果たす、言うなればフルノード と同じものですが、その肝は報酬システムにあります。そもそもフルノードが減少した一因は、膨大なコストをかけてまでフルノードを運用しようと思えるインセンティブがなかったことにありました。

これに対してDASHネットワーク上でマスターノードを運用すると、一定の配当がもらえるのです。ブロック採掘報酬の45%がこのシステムにおけるマスターノードへの報酬として振り分けられています。具体的な報酬額は、その時々におけるブロック採掘報酬相場(平均して5DASH程度)と1日あたりに生成される新しいブロックの数(DASHネットワーク上では平均して576ブロック)、そして稼働しているマスターノードの数によることとなります。大体のところ、1週間で2DASH程度がもらえると言われています。

ちなみに、マスターノードは誰しもが運用できるわけではありません。マスターノードを運用するには、まず担保として1,000DASHを貯める必要があります。きちんとマスターノードの働きをこなしている限り、この担保が失われることはありません。

個人でこれだけのDASHを貯めるのは困難であるため、複数人のシェアによってマスターノードを担うサービスもあるようです。また、担保が1,000DASHと決められることによって、自ずとマスターノードの総数は制限づけられることになります。

例えば530万DASHしか流通していない状態で1,000DASHの担保を要求されるのであれば、認められるマスターノードは最大でも5,300までと定まるわけです。ちなみに、担保はマスターノードひとつにつき1,000DASHずつ要求されますから、多数のマスターノードを運用しようと思えばそれだけ多くのDASHを買い占めなければならず、それこそ膨大なコストがかかります。マスターノードに要求される担保は、ネットワークが不正に牛耳られることを防ぐ手立てともなっています。

マスターノードにみられるように、DASHではマイニングのモチベーションを維持するための報酬システムを重要視する傾向がみられます。報酬の半減期がないという特徴もそのひとつです。

発行総量が定められており、マイニングによって通貨が発行されるビットコインのようなタイプの仮想通貨においては、すぐに採掘し尽くしてしまわないように、一定の期間をおいてマイニング報酬の半減期が設けられています。ビットコインでは4年に1度の割合でこの半減期が訪れます。

これに対してDASHには半減期がなく、一定期間をおいてがくんと報酬が落ちることはありません。採掘量は1年ごとに7%ずつゆるやかに減少していき、 2150年に全てのDASHが採掘されきる予定 です。

 

仮想通貨DASH(ダッシュ)の特徴3:InstantSendによる迅速な取引

取引確定までに要する時間をいかに短縮するかは、仮想通貨にとって重要なポイントです。

例えばビットコインの取引が承認されるまでにはおよそ10分を要すると言われます。しかしビットコイン取引への参加者が増大するにつれ、取引をチェックするためにかかるマイニングの負担は増大し、実際に取引が確定するのにかかる時間はとても10分では済まなくなってきています。

例えば対面での買い物で、お金を払ってから商品を受け取るまでに10分もかかっていては大変ですね。今やビットコインの取引確定には60分から数時間もかかってしまうことがありますから、決済手段としてはかなり苦しくなってきているといわざるをえません。

この点、DASHは取引の承認をマスターノードに任せることによって、ユーザーの迅速で安定した取引を実現させています。 コインのインプットがなされると即座に該当取引はロックされ、およそ4秒で固定 されます。これ以降は、承認された取引内容に反する取引は認められなくなるため、チェーンの分岐が次々に生じて取引が不安定な状態に置かれることもありません。

4秒という承認時間は他の仮想通貨と比べても格段に短いものです(※ちなみにホワイトペーパーには4秒と記載されていますが、その後取引スピードはさらに短縮され、2018年2月現在では1.3秒程度で確定できるようです)。

このくらいの時間で決済が可能なのであれば、現実の様々な取引にも活用が期待できそうですね。ちなみにInstantSendはもともとInstantTXと呼ばれていた技術を改称したものです。

仮想通貨DASH(ダッシュ)の評判・口コミ

ポジティブな評判・口コミ

ネガティブな評判・口コミ

仮想通貨DASH(ダッシュ)の将来性

揺れる匿名通貨

2018年1月末、国内最大手の取引所のひとつであったCoincheck社から580億円相当もの仮想通貨NEMが流出した事件は、仮想通貨市場に大きな衝撃を与えました。Coincheck社は匿名通貨であるZcashやMONERO、そしてDASHを扱う日本国内では数少ない取引所であったこと、また金融庁の許可が下りていなかったことから、政府は匿名通貨に否定的なのではないかとの憶測も流れ、匿名通貨への不安がささやかれるなど、DASHにとっては冷たい風が吹きました。

しかし一方で、仮想通貨を取り入れようとする企業の動きも広まりつつあります。特にDASHは取引の確定が非常に迅速であることから、決済手段としての応用や提携がさかんです。

大手企業との業務提携

2017年7月には、 Apple社がDASHをデジタル通貨として承認 App Storeで統合することが可能となりました。

つまり、 DASHのウォレットをアップルストアでダウンロードすることができるようになったのです。

2016年時点においてApple社はDASHを統合するアプリケーションがApp Storeにエントリーすることを拒否していましたが、およそ1年の時間を経て、この時の決定が覆される形となりました。

即時決済が可能なDASHの持つモバイルデバイス上でのユーザーサポートへの可能性、および、DASHの社会への広がりが認められたものといえるでしょう。

さらに2018年2月には、 世界最大のプリペイド式携帯電話サービスであるBitrefillでDASHが決済手段として使えるようになりました。 Bitrefillは世界160か国で利用可能なサービスですから、飛躍的にDASHが使われる範囲が広がったことになります。

DASHの導入キャンペーンとして、しばらくの間はDASHを決済手段に使うと10%の割引が受けられるようです。

Bitrefillはこれまでも、ビットコインやライトコインを決済手段に採用してきました。DASH採用に至った決め手は、迅速な取引の確定と手数料の低さにあります。公式サイトのプロモーションでも紹介されているように、DASHは利用にかかる手数料がとても少額で済むという特徴もあるのです。

ちなみにBitrefillは、世界最大規模のゲーム配信プラットフォームSTEAMのバウチャーを仮想通貨決済で購入できるサービスを開始したことでも注目されています。

STEAMではこれまでもビットコインを決済手段に使ってきましたが、価格の変動があまりに激しいことや、ビットコインの取引手数料が高騰していることを理由に、2017年12月にビットコインによるサービスの停止を発表しました。

しかしBitrefillを通すことで、再びビットコインでの決済が可能となるのです。これによってBitrefillの利用が広まれば、DASHの潜在的なユーザーもぐんと広がることになります。

また、STEAMがビットコイン決済を停止するに至った理由を見れば、DASHの持つメリットがどれだけ重要なものなのかがわかりますね。

さらに2017年から2018年にかけて、DASHとアリゾナ州立大学の提携が話題となっています。ブロックチェーン研究所の立ち上げ、アリゾナ州立大学オンライン大学院におけるブロックチェーンコースの設立やDASHによる奨学金への資金提供など、様々なプロジェクトが実行に移されています。

州立大学という公的な教育機関との提携は、匿名通貨への信頼感に大きな影響をもたらすものではないでしょうか。

DASH決済の広がり

迅速決済が可能なDASHは、日常の決済手段としても大きな可能性を持っています。

日本ではまだなじみがありませんが、海外では店舗や自動販売機などでDASHが使える場面が増えています。場所によっては、かなり電子マネーに近い形でのDASH利用が実現しつつあるようです。

プリペイド式のデビットカードの中には、あらかじめDASHをチャージしておき、必要な時にATMで現金を引き出したり、オンライン決済をすることのできるものが登場しています。

例えばShakepayのデビットカードでは、ユーロまたはアメリカドルを扱う取引相手からの購入において、ビットコイン、イーサリアム、そしてDASHを支払いに使うことができます。バーチャルの決済であろうと物理的なカードを用いる決済であろうとDASH決済は有効です。

他にもWirexやBitwalaのデビットカードでDASHが決済に用いられています。仮想通貨は各国の通貨単位を飛び越えて決済ができるので、こうしたカード決済にはぴったりですね。

ただし2017年から2018年にかけて、デビットカードと仮想通貨の関係には動揺も見られます。2017年8月、Shakepayはサポート地域のリストを大幅に縮小し、カナダやメキシコなど、非ヨーロッパ諸国がサポート対象外となってしまいました。

DASHで決済できるというオプションは存続するものの、多くのDASHユーザーにとっては活用範囲が狭まってしまった形です。

シンプルな決済をスローガンに、同じく仮想通貨決済を取り入れていたUQUIDのデビットカードも2018年1月、カードの発行を停止する発表をしています(ブログでは、新規カードを可能な限り早期に提示する旨の発表がありました)。デビットカードの動向については、しばらく様子を見守る必要がありそうです。

また、有名なところでは通販大手のAmazonのギフトカードを、DASH決済でお得に購入できるサービスが登場しています。

これはBitCartというギフトカード販売会社が提供しているサービスで、DASHで支払うと20%割引の価格でカードを購入することができます。同社はもともと、支払い手段としてビットコインを採用していました。しかし2017年6月、ビットコインの使用を停止して仮想通貨支払いをDASHに一本化する決定が下されたのです。

利用者の増加に伴うビットコインの取引スピードの停滞は、仮想通貨決済を導入している様々なサービスにおいて問題視され始めています。そしてビットコインに代わり、DASHを取り入れるところが増えているようです。

さらに2016年1月、DASHは仮想通貨専用のATMを運営するLamassu社と提携しました。このATMを通じ、手軽に仮想通貨を購入することができます。日本でも少ないながら、 西麻布や六本木、渋谷に仮想通貨ATMが設置 されています。日常的に仮想通貨が使える環境が調ってきています。

即時決済が可能なDASHはこうした環境の整備に伴い、実生活での決済手段としての使用拡大が期待されます。そうなればDASHの価値は飛躍的に高まることになるでしょう。

DASH EVOLUTIONへの期待と可能性

これまではデジタル通貨としての機能を持つだけだったDASHですが、新たな試みとしてDASH EVOLUTIONが動き始めています。DASH EVOLUTIONとは、DASHのブロックチェーン技術を用いたプラットフォームをつくるプロジェクトです。

このプラットフォームにはマスターノードのネットワークの他、プラットフォーム上で使えるDASHのウォレットや、データ・ファイルをシェアできるドライブなどが実装されます。マスターノードネットワークは様々な企業のプロジェクトを補完するインフラとしての機能が予定されています。

また、EVOLUTIONのウォレットに貯金すると銀行に預金したのと同じように金利がつくので、個人ユーザーもDASHを貯めやすくなります。DASH EVOLUTIONは2018年6月にリリースされる予定です。これが実用化されれば企業にとっても個人にとっても、よりDASHが身近なものになりますね。

仮想通貨DASH(ダッシュ)を購入することができる仮想通貨取引所 

Binance
Bitfinex
HitBTC
Huobi
OKEx
Poloniex

 仮想通貨DASH(ダッシュ)に関する情報サイト

COINTELEGRAPH The Future of money

https://cointelegraph.com/
ブロックチェーンや仮想通貨に関するニュースサイトです。Dashタグで検索することで、Dashに関するニュースや分析記事をまとめて読むことができます。

2018年2月現在、最新のニュースとしては、オーストラリアのブリスベン空港(BNE)が世界で初めて、仮想通貨決済を取り入れた空港になる見込みであることが報じられています(2018年1月25日投稿)。

ブリスベン空港では空港内の売店やコーヒーショップ、レストランなどでビットコイン、イーサリアム、そしてDASHを受け入れられるように、国内外の企業に働きかけているとのことです。

また先述したアリゾナ州立大学とDASHのパートナーシップについても、ブロックチェーンの研究開発に関してDASHが同大学に350,000ドルの奨学金を提供する旨のニュースがあがっています(2018年1月19日投稿)。サイト内では他に、チャートをもとにした市場分析も投稿されているので、投資の参考にもなりそうです。

DASH Force News

https://www.dashforcenews.com/
DASHのコミュニティを盛り上げ、サポートすることを目的とする「Dash Force」のサイトです。ニュースを配信するほか、地方でのミートアップが盛況に開催されるようにサポートを行います。

グローバルなDASHコミュニティの広がりに触れられることがこのサイトの特徴です。2018年1月はDASHのミートアップ月間で、コンテストの勝者がサイト上でも発表されています(2018年2月8日投稿)。

勝者となったメキシコやナイジェリア、ガーナでのミートアップの写真からは、その熱気がうかがわれます。中にはハイスクールで行われたミートアップもありました。

また、アフリカへの新たなアウトリーチとして、スカイプを通じて開催されたナイジェリアと隣国カメルーンのミートアップについてもレポートがあります(2018年2月7日投稿)。

DASHのアンバサダーであるNathaniel Luzは、政府による規制が厳しく、国際的な通貨の出入りが複雑であるカメル―ンにおいて、DASHは住民の経済的自由に利益をもたらすものである旨を述べています。各国のミートアップの様子を知ることで、DASHが持つ可能性が見えてきます。

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